宇宙エレベーター~こうして僕らは宇宙とつながる~/アニリール・セルカン
『宇宙エレベーター』なるものに興味を持ったのは、サイエンス・ライターの竹内薫さんの新聞のコラムを読んだのがきっかけ。
地上と宇宙をケーブルでつないで、それを上下するエレベーターで衛星などを宇宙空間まで運ぶものなのだそうです。
しかも、「20年で実用化できます」と書いてありました。
う、宇宙へエレベーターで行けるなんて、すごい!
どんなものなのか知りたい。
そうして手に取った1冊目が、この本でした。
読んでみると、決して『宇宙エレベーター』についてのみ書かれた本ではないことが、すぐに分かります。
著者が言いたいのはむしろ、副題の「こうして僕らは宇宙とつながる」ほう。
ていうか、「こうして僕らは宇宙の外側とつながる」かもしれません。
彼は、宇宙エレベーターで、タイムマシンで、11次元宇宙理論で、シュメールの石版で、原始で・・・宇宙と(または宇宙の外側と)つながり、ときにサンタクロースの仕事っぷりを検証します。
本一冊を通して共通しているのは、著者がプロローグの中で書いている、
僕らが当たり前と思っている日常に「なぜ?」と問いかける
こと。
わたしは理系分野は苦手中の苦手で、実を言えば難しくて理解できない理論もありました。
でも、そんなこととは関係なく、彼のメッセージは強く心に響きました。
当たり前と思っていることになぜ?と問いかけてみよう
中にあっては見えないことも外に出れば分かるかもしれない
今、わたしにある思考の枠を取り払って、もっともっと自由に考えてみようと思えます。
そうした向うに何か素敵なヒントや新しい世界が眠っているのではないかと思えます。
読みながら、わたしの思念がフワ~っと広がってどこまでもどこまでも飛んでいく感覚を何回も味わいました。
時空を超えて旅する本です。
やっぱり、自分の境界線や限界線は自分が決めているのだし
その向こう側へ行って世界を広げるも広げないも、自らの選択で決められるのですよ。
できれば子どもたちに読んでほしい。
科学に興味があれば、小学校高学年から読めます。
著者も10代の子どもたちが読むことを考えて、易しく語りかけるように書いているのだ思うし。
これを読んだ子どもたちが、ここからどこへ世界を広げていくかがとても楽しみ。
わたしはといえば、シュメールの石版に俄然興味がわいてきています。
*おまけ*
p.49の引用
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では、質問を一つ。
机の上にトマトが置いてあるとしよう。
僕が見ているトマトは、隣の人にも、僕が見ているのと同じ赤で見えているのだろうか?
もう一つ質問。
生まれつき目の不自由な人々は、「赤」という色をどうやって想像しているのだろうか?
どちらの答えも、どんなに研究したって出ることはない。
それぞれが感じられるカタチで、エネルギーは存在しているだけなのだから。
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わたしの見えている色と他の人が見ている色と、同じ色かどうか分からないじゃない、と
ずっと思ってきたから、この部分を読んだとき、キューピットの矢が刺さったような気持ちになりました。
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